年金生活で投資に回してはいけないお金

株式投資を考える前に、まず確認したいのが「投資に回してはいけないお金」です。年金生活では、必要なお金まで投資に回してしまうと、値下がりしたときに生活へ影響が出る可能性があります。

生活費は投資に回さない

毎月の食費、光熱費、通信費、住居費など、生活に必要なお金は投資に向きません。株式や投資信託は値動きがあるため、必要なタイミングで値下がりしている可能性があります。

年金生活では、まず毎月の生活費を安全に確保することが優先です。

医療費や介護費の備えは別に残す

年齢を重ねると、通院、薬代、入院、介護などの支出が増える可能性があります。こうしたお金は、急に必要になることもあります。

医療費や介護費に備えるお金まで投資に回してしまうと、いざというときに困るかもしれません。普通預金や定期預金など、すぐに使える形で残しておくことが大切です。

5年以内に使う予定のお金も投資には不向き

住宅の修繕、車の買い替え、家電の買い替え、子どもや孫への援助など、数年以内に使う予定があるお金も投資には向きません。

投資は長い時間をかけて考えるものです。近く使う予定のお金は、値動きのある商品ではなく、預金などで分けておく方が安心です。

不安が少ない人は、お金を3つに分けている

年金生活に不安が少ない人は、すべてのお金を同じ場所に置いているわけではないケースがあります。

お金の種類目的置き場所の例
使うお金毎月の生活費、近いうちに使う支出普通預金
守るお金医療費、介護費、急な修繕費への備え普通預金、定期預金など
育てるお金将来の物価上昇や長生きに備える資金新NISA、投資信託、株式など

使うお金はすぐ使える場所に置く

毎月の生活費や近いうちに使うお金は、普通預金など、すぐに引き出せる場所に置いておく必要があります。

ここを投資に回してしまうと、値下がりしたときに生活費が足りなくなる可能性があります。

守るお金は安心を優先する

医療費、介護費、住宅修繕費など、急な出費に備えるお金は、安全性を重視します。大きく増やすことよりも、必要なときに使えることが大切です。

育てるお金で株式投資や新NISAを考える

株式投資や新NISAは、このうち「育てるお金」の置き場所として考えます。

生活費や急な出費への備えを確保したうえで、当面使う予定がない余裕資金がある場合に、少額から検討するのが基本です。