ディスプレイ広告などで「カブアンド」「10万円が当たる」といったキャッチコピーを見て、気になっている方も多いのではないでしょうか。カブアンドは、電気・ガス・モバイルなどの生活インフラやクレジットカードの利用で「株引換券」が貯まり、同社の未公開株と交換できるサービスです。ただし、10万円という金額だけを追いかけると、思わぬ勘違いや失敗につながることもあります。このページでは、カブアンド初心者の方向けに、NG行動と現実的な進め方をやさしく解説します。
10万円を目標にするときにまず確認すべき3つのポイント
カブアンドで10万円を目標にする前に、「サービスの仕組み」「10万円に至る経路」「自分の生活との相性」の3点を整理しておくことが大切です。
カブアンドはポイントではなく「株」がもらえる生活インフラサービス
カブアンドは、株式会社カブ&ピースが提供する生活インフラサービス群の総称です。電気・ガス・モバイル通信・ネット回線・ウォーターサーバー・ふるさと納税などをカブアンド経由で契約・利用すると、利用額に応じて「株引換券」が貯まり、同社の未公開株と交換できます。通常のポイントサービスと違い、「ポイント」ではなく「株式」に変わる点が最大の特徴です。
ただし、未公開株は上場して売却できるようにならない限り、そのままでは現金化できません。また、将来の株価や上場の有無は誰にも断定できないため、「利用すれば必ず儲かる」「10万円が自動的に手に入る」といったイメージは誤解です。カブアンドはあくまで「日常の支払いを通じて株式に触れるきっかけをつくるサービス」と理解しておくと、現実的な期待値で向き合いやすくなります。
10万円に到達するイメージを「一時的な当選」と「長期の蓄積」に分ける
カブアンドで「10万円」を狙うとき、多くの方がイメージするのは主に次の2パターンです。
- カブアンドスクラッチなどのキャンペーンで、10万円相当が当たるケース
- 株引換券を地道に貯めて株式に交換し、その評価額が結果として10万円規模に育つケース
前者は、スクラッチで特定の図柄が揃うとその場で10万円が当たるなど、「懸賞・くじ」に近いイメージです。当たれば大きい一方で、当然ながら運要素が強く、外れる可能性もあります。後者は、サービス利用を通じて株引換券をコツコツ貯める長期戦で、株価や上場など不確定要素が多く、金額も前もって読めません。
どちらのパターンも「絶対に10万円になる」ものではないため、「当たったらラッキー」「長期的に育ったらうれしい」くらいの感覚でとらえておくと、無理な期待や行動を避けやすくなります。
無理をしないために自分の生活とリスク許容度を確認する
10万円という目標だけを見て、必要のない契約を増やしたり、生活費以上の負担を抱えたりするのは本末転倒です。まずは、次のような点を自分の生活と照らし合わせて確認しておきましょう。
- 今使っている電気・ガス・通信・ネット回線などの毎月の料金
- カブアンドの各サービスに切り替えた場合の料金・条件(最低利用期間・解約金など)
- クレジットカードやモバイル決済をどの程度使っているか(現金派かキャッシュレス派か)
- 「もし株の価値が思ったほど増えなくても大丈夫」と言える程度の期待感かどうか
この確認をしておくと、「とりあえず全部カブアンドに替えれば10万円いけるかも」という短絡的な発想を避け、自分にとってムリ・ムダの少ない使い方を選びやすくなります。
