【2025年版】50代向け投資信託の選び方とおすすめ商品

安全に運用するための資産管理の基本

まずは「使うお金」と「増やすお金」を分ける

資産運用でいちばん大切なのは、生活に必要なお金まで運用に回さないことです。目安としては、毎月の生活費や近い将来に使う予定のお金は預金で確保し、それとは別に「当面使わない余裕資金」を運用に回します。これだけで、運用中に価格が下がっても慌てにくくなります。

生活防衛資金を先に確保しておく

病気やケガ、家電の買い替え、冠婚葬祭など、突然の出費は誰にでも起こり得ます。こうした「いざというときのお金」がない状態で投資を始めると、相場が下がったタイミングでも売らざるを得なくなることがあります。一般的には、生活費の数か月分程度を預金で持っておくと安心です。

運用目的と使う時期をはっきりさせる

資産運用は「何のために、いつ使うお金か」で取り方が変わります。たとえば、数年以内に使う予定の資金は値動きの小さい商品を中心にし、10年以上先の老後資金なら積立でじっくり増やす方針が取りやすくなります。目的と時期が整理できると、商品選びも迷いにくくなります。

自分のリスク許容度を知る

同じ投資でも、値動きに不安を感じやすい人と、あまり気にしない人では向く運用が違います。「下がったら眠れない」と感じるなら、リスクの低い商品を多めにするなど、自分の性格に合った配分にすることが大切です。無理なリスクは長続きしません。

分散して持ち、定期的に整える

投資先を1つに集中させず、複数の資産に分けて持つことが基本です。さらに、時間が経つと資産の割合がズレてくるため、ときどき見直して元のバランスに戻す「リバランス」を意識すると、リスクが偏りにくくなります。大きな操作は不要で、年に1回程度のチェックでも十分役立ちます。

手数料やコストを必ず確認する

投資信託や証券口座には、購入時や保有中に手数料がかかるものがあります。少額で長期運用するほど、手数料の差が効いてくるため、初心者こそ「どんな費用が、どれくらいかかるか」を確認することが重要です。わからない場合は、金融機関の窓口や公式の説明で必ず確認しましょう。

焦って売買せず、積立を続ける

資産運用は、短い期間で勝負すると結果がブレやすくなります。相場が下がったときほど不安になりますが、積立を続けていれば安い価格でも買えるため、長期では平均購入価格が平準化されやすくなります。慌ててやめたり、買い増ししたりせず、淡々と続ける姿勢が安全性につながります。

ひとりで決めず、相談できる体制をつくる

年齢を重ねるほど、判断を間違えないための環境づくりが大切になります。家族や信頼できる専門家に「どう考えているか」を共有しておくと、トラブルや詐欺への備えにもなります。特に大きな金額を動かすときは、必ず誰かに相談する習慣を持つと安心です。

  • 生活費や短期資金は預金で守る
  • 運用は余裕資金の範囲で行う
  • 目的・時期・許容度を整理して商品を選ぶ
  • 分散と定期チェックで偏りを防ぐ
  • 手数料と制度を理解し、長期で続ける