ニュースやネットで「円高」「円安」という言葉を見ても、自分の生活やお金にどう関係するのか、イメージしにくい方も多いと思います。「円高になったら得なの?」「損なの?」とモヤモヤした気持ちのままにしないために、このページでは円高の仕組みや日本経済への影響、そして家計や投資の場面で意識したいポイントを、ビギナー向けに整理して解説します。
円高とはどんな状態かをイメージでつかむ
円高とは、同じ1円あたりで交換できる外国のお金の量が増え、「円の力が強くなった状態」のことです。
もう少し身近なイメージで考えてみましょう。海外旅行に行く前に、1万円をドルに両替するとします。為替レートが1ドル=150円だったとき、1万円はおよそ66ドルです。しかし1ドル=100円になると、同じ1万円が100ドルになります。つまり、以前よりも多くのドルを手にできるので「円高」と呼ばれます。
逆に、1ドル=150円のように、1ドルを手に入れるために必要な円の量が増えていく状態は「円安」です。円高と円安は、シーソーのように片方が強くなればもう片方が弱くなる関係にあり、ニュースでは主に「円高・円安」というペアで語られます。
ポイントは、「円高=円の価値が相対的に高い」「円安=円の価値が相対的に低い」という相対的な概念であることです。どちらが絶対的に良い、悪いというよりも、立場によってプラスにもマイナスにもなり得ます。




