82%が「休み明けに会社に行きたくない」と感じた経験あり

弁護士法人mamoriが全国の20〜50代男女550名を対象に行った調査によると、82%の人が休み明けの出勤を「辛い」「行きたくない」と感じた経験があることがわかりました。そのうち約40%は「何度も感じたことがある」と回答しています。

つまり、連休明けに憂鬱な気持ちになるのは、あなただけではないのです。むしろ「当たり前」といってもいいほど、多くの人が経験していることなのです。

この憂鬱感は「サザエさん症候群」や「ブルーマンデー」とも呼ばれます。日曜の夕方、アニメ『サザエさん』が放送される時間帯になると、翌日からの仕事を意識して気分が沈む——。誰しも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

しかし、この症状は長期休暇明けにはさらに強くなります。GW、お盆、年末年始といった大型連休の後は、通常の週末明けよりも出勤への抵抗感が増すのです。

サザエさん症候群は「予期不安」の一種とされています。まだ起こっていない出来事——つまり翌日からの仕事——に対して不安を感じる心理状態です。症状は心理的なものだけでなく、吐き気、胃の痛み、倦怠感、不眠といった身体症状として現れることもあります。

ただし、サザエさん症候群と「うつ病」は異なります。うつ病は気分の落ち込みが2週間以上続く状態を指しますが、サザエさん症候群は特定のタイミングに限られる憂鬱です。しかし放置すると状態が悪化し、本当に出社できなくなるケースもあるため、注意が必要です。

なぜ長期休暇後に退職を決意するのか——心理メカニズム

同調査では、42%超の人が長期休暇中に退職を考えた経験があることも明らかになりました。また、35%の人が休暇中に「自分の働き方や今の仕事を見直した」と回答しています。

では、なぜ長期休暇が退職の決断につながるのでしょうか。調査では、退職を決めた・強く意識するようになった理由として以下が挙げられています。

退職を決意した理由割合
仕事に戻ることを考えると強いストレスや不安を感じた21%
心身の疲れを客観的に認識し、これ以上続けるのは難しいと感じた16%
休暇が決断を後押しした12%

専門家はこう分析しています。「長期休暇明けの退職意識は突発的な感情ではなく、冷静に自己と職場を見つめ直した結果です。長期休暇が心身を『正常化』させ、通常の職場環境で感じていたストレスや負担を明確に認識できる効果があるのです」

つまり、日々の業務に追われている間は気づかなかった「異常」が、休暇によって「見える化」されるのです。これが「洗脳が解けた」という表現につながっています。

会社に行きたくない理由トップ3

では、具体的にどのような理由で会社に行きたくなくなるのでしょうか。

順位会社に行きたくない理由割合
1位休暇中に心がリセットされすぎた35%
2位上司・同僚との関係のストレス25%
3位長時間労働18%

1位の「心がリセットされすぎた」は興味深い結果です。休暇で心身が「正常」に戻ったからこそ、職場のストレスに耐えられなくなる。これは決して「甘え」ではなく、むしろ健全な反応といえるかもしれません。

そして2位の「上司・同僚との関係のストレス」。実はこれが、退職の本当の原因として最も多いものなのです。