詰む仕事1:建設・土木作業員

最初に挙げるのは、建設・土木作業員をはじめとする肉体労働全般です。体力勝負の仕事は、若いうちは稼げても、年齢を重ねると続けられなくなるリスクが非常に高いと言えます。

なぜ詰むのか

肉体労働が年を取ると続けられなくなる最大の理由は、体力の衰えです。人間の体は20代をピークに、どんな人でも体力や身体機能が低下していきます。50代になると、若い頃のようには動けなくなるのは避けられません。

さらに深刻なのは、体へのダメージが蓄積することです。重い物を持ち運んだり、腰に日常的に負担がかかる仕事を続けると、腰椎や関節に不可逆的なダメージが蓄積します。椎間板の損傷や骨の変形は、一度起きると元には戻りません。

50代の肉体労働者からは「年齢と共にとてもとても辛くなってきた」「70歳まで働こうと思っていたが、そこまで体が持つとは思えない」という声が上がっています。

キャリアチェンジが難しい現実

「体がきつくなったら事務職に転職すればいい」と考える人もいるでしょう。しかし、40代・50代でいきなり事務職になることは現実的ではありません。事務職の求人は若い世代が優先されますし、パソコンスキルや事務経験がなければ採用されることはまずありません。

肉体労働は、65歳の定年までに限界を迎えている人が多いと予測されています。体を壊してから慌てて転職を考えても、選択肢はほとんど残っていないのです。

今のうちにできること

もし肉体労働に従事しているなら、35〜40代のうちにキャリアチェンジを検討することをおすすめします。体力があるうちに資格を取得したり、現場監督などの管理職を目指したりすることで、年齢を重ねても働き続ける道が開けます。

詰む仕事2:長距離トラックドライバー

次に挙げるのは、長距離トラックドライバーです。「座っているだけだから体力は関係ない」と思われがちですが、実は健康リスクが非常に高い職種です。

なぜ詰むのか

長距離トラックドライバーが年を取ると詰む理由は、大きく分けて3つあります。

1つ目は体力的な衰えです。筋力が低下したり関節が硬くなるなど、加齢による変化は避けられません。荷物の積み下ろしや長時間の運転は、年齢を重ねるほど負担になります。さらに、認知機能の低下により判断力が衰え、運転自体が困難になるリスクもあります。

2つ目は健康面のリスクです。長時間座りっぱなしの仕事は、意外とカロリーを消費しません。不規則な食事や睡眠と相まって、高血圧、心臓疾患、糖尿病などの生活習慣病にかかりやすくなります。大部分のトラックドライバーが何かしらの健康トラブルを抱えていると言われています。

3つ目は過労死リスクの高さです。脳・心臓疾患による労災認定(いわゆる過労死)が最も多い業種は「運輸業、郵便業」です。雇用者100万人あたりの過労死認定件数は28.3件で、全体平均の6.0件と比べて約5倍という驚くべき数字です。

2024年問題の影響

2024年4月から、トラックドライバーの時間外労働に上限規制が適用されました。これにより労働時間は短くなりましたが、収入も減少するという問題が生じています。健康を維持しながら十分な収入を得ることが、ますます難しくなっているのです。

高齢ドライバーが少ない理由

トラックドライバーの年齢構成を見ると、65歳以上の割合は全産業平均より少なくなっています。これは何を意味するのでしょうか。つまり、高齢になると続けられない人が多いということです。業界の主力は40〜50代の「高齢ドライバー予備軍」であり、若い世代が少ないことから、今後も高齢化と人手不足は進んでいくと予想されます。