Z世代が「もう無理」と感じる理由
なぜ彼らはこれほど早く見切りをつけるのでしょうか。退職理由を見ると、40〜50代とは異なる価値観が浮かび上がります。
退職理由1位:「キャリア・成長が見えない」
OpenWorkの調査によると、Z世代の退職理由トップは「キャリアや成長が見えない」でした。入社して数ヶ月で「ここにいても成長できない」と判断し、辞めていくのです。
40〜50代からすれば「まだ何も身についていないのに、成長も何もないだろう」と思うかもしれません。しかし、Z世代にとって「3年後に成長できる」という約束は、あまりにも遠い未来なのです。
「配属ガチャ」に外れたら即退職
「配属ガチャ」という言葉をご存知でしょうか。希望した部署に配属されるかどうかを、ガチャ(くじ引き)に例えた若者言葉です。
HRプロの調査によると、配属先が希望と違った場合、25%が早期離職を検討すると回答しています。学情の調査では、「キャリアは自分で選びたい」と答えた学生が8割を超えました。
会社都合の配属という従来の人事慣行は、Z世代には受け入れられなくなっています。希望部署でなければ「ハズレ」として、すぐに転職活動を始めるのです。
衝撃の退職理由:「9時出社が厳しい」
信じられないかもしれませんが、「9時出社が厳しい」という理由で退職した新卒もいます。朝起きられない、満員電車が無理——そんな理由で会社を辞める時代なのです。
他にも、こんな退職理由が報告されています。
・「仕事量が多い」
・「思っていたのと違った」
・「オフィスの雰囲気が合わない」
・「上司の言い方が嫌だった」
ある調査では、上司の言い方が悪いと感じた場合、71%が退職を検討すると回答しています。「叱り方」ひとつで、辞めるかどうかが決まる時代になったのです。
繁忙期でも有給を主張
東洋経済の記事で話題になったのが、「繁忙期でも有給取得を主張する若手社員」の存在です。チーム全員が残業している最中に「有給は権利なので」と休暇を申請する。周囲の状況より、自分の権利を優先する姿勢に、上の世代は困惑しています。
もちろん、有給取得は労働者の権利です。しかし、「権利だから」の一点張りで、チームへの配慮や調整の姿勢がまったくない——そこに違和感を覚える40〜50代は少なくありません。
