2025年4月1日、入社式当日のこと。その日のうちに退職代行サービスを利用した新卒社員が5人いた——。

これは冗談ではありません。退職代行サービス大手「モームリ」が公表した実際のデータです。入社式に出席し、配属先を聞いた瞬間に「もう無理」と判断。その日のうちに会社を去った若者たちがいるのです。

「最近の若者は根性がない」——そう言いたくなる気持ちはわかります。しかし、これは一部の極端な例ではありません。厚生労働省の調査によると、新卒社員の3人に1人(34.9%)が3年以内に退職しており、この数字は過去最高を更新し続けています。

本記事では、Z世代の早期退職の実態と、なぜ彼らは「すぐ辞める」のかを、データとともに解説します。40〜50代の管理職が直面する現実を、数字で見ていきましょう。

衝撃のデータ:入社1ヶ月で4割が「転職を意識」

Z世代の早期退職は、もはや珍しい現象ではなくなっています。以下のデータをご覧ください。

データ数値出典
3年以内離職率(大卒)34.9%厚労省(過去最高)
入社1ヶ月で転職を意識40%HRプロ調査
オフィス雰囲気で退職決意23%スタッフサービス調査
研修中に退職を検討17%スタッフサービス調査
入社当日に退職代行利用5人モームリ(2025年4月)

入社してわずか1ヶ月で、10人中4人が転職を意識している。オフィスの雰囲気を見ただけで、4〜5人に1人が「ここでは働けない」と感じている。これが今の新卒採用市場の現実です。

退職代行の利用は「仕事始め」に殺到

さらに衝撃的なデータがあります。2025年1月6日(仕事始め)、退職代行サービスへの依頼が256件で過去最多を記録しました。年末年始の9連休明け、出社初日に「もう無理」と決断した人がこれだけいたのです。

利用者の声として、こんなコメントが紹介されています。

「年末年始の長い休みで洗脳が解けた

「会社」を「洗脳」と表現する感覚は、40〜50代には到底理解しがたいかもしれません。しかし、これがZ世代の本音なのです。