忘年会シーズンが近づくと、憂鬱になる方も多いのではないでしょうか。「また上司の説教が始まるのか」「今年こそ早く帰りたい」——そんな本音を抱えながら、笑顔で参加している方は少なくありません。
実は、飲み会での「説教」は嫌われる行動の上位にランクインしています。本記事では、1,000人規模の調査データをもとに、飲み会で本当に嫌われる行動と、なぜ説教上司が敬遠されるのかを解説します。
飲み会で嫌われる行動ワースト5
全国1,000人を対象にした調査で、「楽しい飲み会で一気にテンションが下がる行動」を聞いたところ、以下のような結果になりました。
| 順位 | 行動 | 割合 |
|---|---|---|
| 1位 | 周囲に迷惑をかけるように騒ぐ | 57.0% |
| 2位 | 他の客や店員に絡む | 51.6% |
| 3位 | 説教が始まる | 44.6% |
| 4位 | 飲酒を強要する | 34.8% |
| 5位 | スマホばかり見て会話に参加しない | 34.8% |
「説教」は堂々の3位。約半数近くの人が、説教が始まった瞬間にテンションが下がると回答しています。
興味深いのは、4位の「飲酒強要」よりも説教の方が嫌われているという点です。お酒を無理に勧められるより、酔った勢いの説教の方がストレスだと感じる人が多いことがわかります。
説教上司が嫌われる本当の理由
では、なぜ飲み会での説教はこれほど嫌われるのでしょうか。
1. プライベートの時間を奪われる
飲み会は業務時間外です。本来はリラックスして楽しむ場のはずが、仕事の延長になってしまうことへの不満があります。「就業時間外まで上司と関わりたくない」というのが、多くの部下の本音です。
2. 反論できない状況に追い込まれる
酔った上司に対して、部下が正面から反論するのは難しいものです。「はい」「そうですね」と相槌を打ち続けるしかなく、精神的な消耗が激しくなります。
3. 同じ話を何度も聞かされる
説教をする上司の多くは、毎回同じ話を繰り返す傾向があります。「自分の若い頃は」「俺の時代は」といった武勇伝や自慢話は、聞く側にとっては苦痛でしかありません。
500人を対象にした別の調査でも、「嫌いな上司の特徴」として「嫌味を言う・説教が長い」が6位にランクインしています。
65%が「上司が原因で転職検討」
嫌いな上司の存在は、キャリアにも大きな影響を与えています。
ビズヒッツが実施した調査によると、職場に嫌いな上司がいる人は73.2%。そして、そのうち65%が「上司が原因で転職を考えたことがある」と回答しています。
つまり、約半数の人が上司との人間関係を理由に転職を検討した経験があるということです。
「上司との関わりで嫌なこと」を聞いた質問では、2位に「仕事以外の付き合い」がランクイン。具体的には飲み会が圧倒的に多く挙げられました。
飲み会での振る舞いは、上司への評価に直結しています。酔って説教を繰り返す上司は、知らず知らずのうちに部下の転職意欲を高めてしまっているのです。
飲みニケーションは時代遅れ?
「飲みニケーション」という言葉がありますが、その価値観は大きく変わりつつあります。
2024年の調査では、年代を問わず6割以上が「飲みニケーションはいらない」と回答。その理由として「気を遣う」「お金がかかる」「時間がもったいない」などが挙げられています。
また、アルコールハラスメント(アルハラ)に関する調査では、40%がアルハラを受けた経験があると回答。一方で、アルハラを「したことがある」と自覚している人はわずか10%でした。
この認識のズレが、飲み会でのトラブルを生む原因になっています。上司世代が「コミュニケーションのつもり」でやっていることが、部下にとっては苦痛やハラスメントになっている可能性があるのです。
まとめ
飲み会で嫌われる行動の3位は「説教」。約45%の人が、説教が始まった瞬間にテンションが下がると感じています。
さらに、嫌いな上司がいる人の65%が転職を検討した経験があり、飲み会での振る舞いが評価に影響することは明らかです。
もしあなたが管理職なら、忘年会シーズンを前に自分の飲み会での振る舞いを振り返ってみてはいかがでしょうか。部下から「あの上司とは飲みたくない」と思われていないか——一度、客観的に見直してみることをおすすめします。
参考資料
・リサーチプラス「お酒・飲み会に関する調査」(全国1,000人対象)
・ビズヒッツ「嫌いな上司の特徴ランキング」(男女500人対象)
・ネクストレベル「飲みニケーションに関する意識調査」(2024年)
・ゼネラルリサーチ「アルコールハラスメントに関する意識調査」
